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2/21,2/28 じゃがいも植え付け [じゃがいも]

今年の春栽培のじゃがいもの植え付け作業は2/28に作業完了しました。2/21にも最初の種いもの植え付け作業をしましたが、撮影機材の操作ミスでブログには掲載できなくなりました。2/28の作業分を中心に記録しておきたいと思います。植え付け作業の内容は、2/21も2/28も同じです。菜園の植え付け場所だけが違うだけです。細かい部分まで較べると相違点もあるのですが、そこはブログ内で補足しておきましょう。昨年までの植え付け作業で失敗した原因と思われる部分は、今年改善してみました。植え付け量は昨年と同じで4kg。品種もダンシャク1本です。春栽培でもずっと、種いもは切らずに植え付けていますが、毎年、今年こそは種いもを切ってから植えるぞ!と意気込むものの結局、丸ごと植えました。これは、私の考え方でもあるのですが、私の家庭菜園レベルだと、種いもを切って萌芽に失敗するくらいなら、丸ごと植えても、種いも代は大した差はないですから、より安全な側を選択するのが賢明と考えます。プロなら何10kgも植え付けるでしょうから、種いもを切るか切らないかでは、種いも代に大きな差が出そうです。たかだか4kgなら1000円ほどですし、切って失敗した時の収穫ロスの痛手の方が大きいですから。そう考えるこの心は、昨年まで毎年、5mの畝で13個の種いもを植えて必ず2個か3個は萌芽しないことがあるからです。丸ごと植えてもです。

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種いもは2/21に植え付けた種いもと同じダンシャクで同じ種苗店で買い足したものを使いました。種いも購入時のブログでも触れましたができるだけ植え付けの直前に購入することにしています。芽が良く出ているので萌芽が早いと言うメリットがあるだけでなく、保管はプロに任せておいた方が安全と言う判断からです。5mの畝を建てて13個の種いもを丸ごと30cm~40cmの間隔で植えつけたところも2/21と同じです。溝を掘って植え付けますがこの溝の深さは20cmほどにしています。この深さが正しいのか?については過去、何年も悩み続けました。いろんな深さを試してみた訳ではないのですが、この深さで特に不都合は起きていません。深くしたら収量も増えたりしないかなと欲を出してみることもありますが、過去に土寄せを大量にして失敗したことがあるのでやめておいた方が良いとの判断に至っています。萌芽直後に大量に土寄せするやり方もあるようです。じゃがいもは種いもの上にいもが実るので理には叶っています。種いもは既に芽がしっかりと付いているので、植え付け時点としては不満はありません。

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植え付け場所ですが、菜園の一番東の端の道路に面した、朝日がバッチリと当たるところにしました。昨年の春、夏にきゅうりの栽培をしていたところです。昨年、きゅうりを植え付ける前にはえんどう豆を栽培していて、マルチを剥がさずにそのままきゅうり苗を植えつけました。そのせいか、マルチをびっしりと張り込んだのですが、この寒い時期にかかわらず、丸1年で雑草が生えまくってしまいました。まずは、このマルチを剥がして雑草を除去し、土を耕して柔らかくしなくてはダメなようです。根拠はありませんが、じゃがいもの栽培には土を柔らかくした方が実りが良くなりそうな気がします。

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作業は朝の8時から開始しましたが、この時期にしては早朝の開始です。昨年の11月から職場が変わって以来、休みは土日固定でなくなりましたし、通勤時間も長くなって朝は早起きになりました。休みの日もやたら朝早い時間に目が覚めるのです。これは菜園作業にとっては都合が良いと思った方が良いのか、ちょっと悲しいと感じるべきかは微妙なところです。マルチの下の土はほぼ、一年ぶりに空気に触れる訳ですがさすがにきれいな土が姿を現しました。菜園の土は、雨風に晒すよりもマルチで覆っておいた方が良いのかもしれません。

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種いもの間隔は30cmから40cmで、間隔を広げた方が大きないもができるようです。数は少なくなるけどね。とは言っても最低で30cmは必要で、40cmくらいより間隔を広げても効果は同じなので40cmがベストと言う経験値があります。私の場合は、種いもと種いもの間に牛ふん堆肥を両手ですくって一杯分置いて、その上にじゃがいも専用肥料を一握り置きます。牛ふん堆肥ですが、ほとんどがおがくずなので、両手に一杯すくってもそれほど入れすぎと言うことにはなりませんが、種いもに肥料や堆肥が直接触れると種いもが腐るリスクが高まるので40cmくらいの間隔が安全だと考えます。後で触れますが、雨水が溝の中に流れ込むと40cmの間隔を確保しても肥料が水で溶けて種いもが浸かってしまうので、やはり腐って萌芽に失敗する場合も想定しています。肥料の効果を期待しつつも、種いもが腐らないようにと言う管理が必要となります。

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使用した牛ふん堆肥は、EM菌入りのものらしくちょっとお値段も高めですが、この際、ケチケチしないで上等のものを使いましょう。土壌改良は常に怠らずにやっておくと長く良い状態を維持することができます。肥料はじゃがいも専用でこのところずっと同じものを使っています。じゃがいも栽培と言えども、肥料の良し悪しは収穫したじゃがいもの味に影響があります。品質の良い肥料を使うとホントに味が違うから不思議なものです。気になったのはこの場所には小石や礫がやたらと多いと言うことです。菜園を開いた初期に敷地の真ん中から開墾作業を始めたので、出てきた小石を敷地の隅であるこの場所に大量に廃棄した記憶があります。その後、ある程度除去したつもりだったのですが、出るわ出るわ状態でした。一度、まとめて完全除去する必要がありそうです。

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溝に土を被せて植え付け作業も終盤です。植えつけた畝を平らに均します。きれいに平面に均すのですが、ある時期からこの平面均しを徹底することにしました。じゃがいもの栽培方法を記したサイトでは、ここまで平面には均してはいませんが、私の場合と言うか、この菜園では平面に均してから収量が増えました。理由は良く判らないのですが、勝手に想像するに、これも雨水の問題ではないかと思います。溝を掘って植えつけているということは、畝を高くして、水はけを良くしようが雨水は溝に入り込みます。むしろ平らにすることで溝に入り込む雨水を最小限に止めることが可能になっているのでは?と思います。ロープを張って植え付け場所の目印にします。

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昨年と今年の最大の違いはこの部分です。萌芽するまでは、雨水が畝に入り込まないようにブルーシートを掛けてみることにしました。この方法は、過去に小麦の種まきをした際に試して効果があった方法です。じゃがいも栽培はとにかく、土の中の湿気との戦いのように思います。田んぼのような粘土質な土や水はけの悪い土ではおいしいじゃがいもは栽培できません。萌芽するまで約3週間ほどですが、3月はなたね梅雨と言われるほど雨の多い時期です。これだけブルーシートでがっちりとカバーすれば雨水が入り込むリスクは相当低減できるのではと思います。さて、その効果のほどはどの程度感じることができるでしょうか。興味深い今年のじゃやがいも栽培となりました。

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2/21に植え付けた畝にもブルーシートの雨よけカバーをしています。こちらは植え付け後、1週間の間に既に何日も雨の日を経験していて、シートの上に雨水が溜まっています。

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2/17 種いも購入(その1) [じゃがいも]

2015年の春野菜の初めての植え付け作業の準備です。毎年、じゃがいもが初陣を飾ります。今年も例年通り、ダンシャクいもの種いもを2kg、地元の種苗店で、購入しました。今は平日も休みで、車も使えるので飛躍的に便利になりました。この次は管理機の導入でしょうか?機械の力は絶大です。じゃがいもの種いもは、昨今、ホームセンターの店頭でも、唸るほど並べられていますが、じゃがいもの種いもに限っては、私は種苗店で購入する派です。過去の経験からも種苗店で購入する種いもの方がなぜかデキが良いからです。何か違うのかは判りません。出荷される時点では変わりはないのかもしれませんし、その後の店頭での管理の違いかもしれません。以前にもお話したかもしれませんが、じゃがいもの種いもは、慌てて正月から購入して、素人が管理すると品質が低下します。思った以上にです。低温に晒すとダメになるようです。ですので、キチンと管理してくれている種苗店で植え付け直前に購入して、できるだけ自分では保管する期間を短くしています。購入した種いもは、すでに萌芽がたくさんあっていい感じです。種いもはできるだけ大きめのものを選び、毎年、切らずに丸ごと植えつけています。ケチるのなら切っても良いのですが、わずか2kgの栽培で、種いもを切って失敗するほどバカげた話はありません。実際に丸ごと植えつけても萌芽しない種いもも毎年、1個か2個はあります。2kgの種いもと言うと大きめの種いもだと13個前後で、5mの畝に植え付けます。種いもと種いもの間隔は40cm。もうこれで5年間も栽培を続けています。試行錯誤をしていると言えば、植えつけた後に透明マルチをするか、しないかで、すると萌芽時期が10日前後早くなります。ただ、雨水がマルチの上に溜まったり、マルチの幅が90cmと狭いので外側から畝に雨水が侵入して、種イモが腐ったり?しているのが萌芽不発の原因かもと考えています。今年は透明マルチでなくブルーシートを掛けて、畝のもっと広いエリアをカバーしようかとも考えています。

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11/22 秋じゃが収穫 [じゃがいも]

秋じゃがの収穫をしました。今年の秋じゃがは、種いもの植え付けが9月中旬と遅かったので収穫を遅らせるつもりでした。ところが、今年は、11月に入って急激に気温が低下して、先週初霜が降りました。地温が10℃以下になると腐敗する恐れも出るので、ちょっと早いかな?とも思いましたが収穫することにしました。昨年の秋じゃが栽培のブログを参照しましたが、植え付けが1/9、収穫が11/8と今年よりはぐっと早い時期に栽培していたようです。収穫結果は、心配は杞憂に終わり5mの畝で13kgの収穫ができました。1kg弱の種いも植え付けでしたので、13倍の収穫となります。これまでの秋じゃが栽培で一番の成績です。もしかしたら今年の栽培時期が一番適時なのかもしれません。ケガの功名かもしれません。品種は『ニシユタカ』です。味も期待できそうです。

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じゃがいもは春と秋、1年に2回の栽培が可能です。実際、毎年、春秋と2回の栽培を欠かしたことがありません。収穫量は、毎年、春の方が成績が良く味も良いようです。秋じゃがはどうしても株が徒長して枝葉が暴れた上に倒伏します。どうしたらこれが防げるものか?と悩むのですが予防する方法はまだ見つけていません。地上部がどうであれ構わないと言えば構わないのですが、要はイモが充実していれば何でも可な訳です。春は気温も日照も秋に較べると強くて豊富なので徒長しにくいのは当たり前です。植物の生理から考えると、冬支度するために栄養を蓄えるという意味で言うなら、秋じゃがの方が理にかなっている訳で味も大きさも良いものができるハズじゃないのか?と。秋じゃがの方が自然の摂理にかなっていると思うので良いものができるはずだと思うのですが、ここが理屈と現実が一致しないおもしろいところ。

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収穫したイモはしばらく畑で乾燥させます。今年は天気も良いので丁寧にサイズ別に選別して天日干しすることにしました。大中小とコロ助に4つに分別。大のサイズは大人のこぶし大でなかなか立派です。中サイズがおおよそスーパーで袋詰めでよく安売りされてる大きさです。小とコロ助は市場にはまず出ない大きさ。油で丸ごと揚げると美味しいおやつになります。画像では5つに分別されていますが、5つ目は、クワで傷ついたイモで、痛みやすいので先に食べる用にしています。

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じゃがいもの収穫は株を持って引き抜くと茎についたイモごと引き抜かれるのが普通ですが、どう言う訳か私の畑では株を引き抜いてもイモが地中に残ったまま、茎だけがちぎれてしまいます。せいぜい1個か2個のイモが茎にくっついて土中から出てくる程度です。根の張りが強いのと、土が締まって堅いのが原因です。じゃがいもの栽培には柔らかい土が適しているように感じますが、これは堆肥たっぷりで土の粒が細かい良質の土でないとこうはなりません。宅地に堆肥を客土している我が菜園ではこれはなかなか至難の業。山土と植物堆肥の混合では厳しいものがあります。それでも何とかこのくらいの栽培はできるのですから、じゃがいもは土を選ばない、栽培しやすい野菜なのかもしれません。今後は、もっと土づくりに励まないとなあ。

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10/4 じゃがいも芽掻き [じゃがいも]

9/28の萌芽から1週間。早くも芽掻きできるほどに成長しました。じゃがいもの成長は早いです。じゅがいもほど短期決戦型の野菜は他に思いつきません。春と秋に2度も栽培できるまことに効率の良い野菜。栽培もそれほど難しくはありません。ただ、本当に味の良いものをたくさん収穫できるようになるには、ちょっと修練が必要な野菜。栽培は簡単ですが、奥の深さもあると言う野菜です。年に2度も栽培を体験できるので、学習効果も高いと言えます。ただ、春の栽培は別として、秋植え栽培はちょっと難しい部分もあります。タネイモを植えた直後の天候です。春も地域と時期にもよりますが、その地域ごとに植えるのに最適な時期があります。私の住む地域では春植えは過去の経験から3月初めがベストでした。タネイモの休眠具合にもよりますが、春植えでは、だいたい植えてから30日。秋植えは今年の場合は、2週間でした。9月に入ってから植えつけたので、タネイモからかなり芽が出ていました。秋栽培は夏の終わりから秋の初めに植え付けますが、その年により、残暑の具合が異なります。春でも植えてすぐ、長雨が続いたりするとイモが土中で腐りやすくなります。だから、天候次第、運次第の部分もあります。これまでやったことはありませんが、でっかい防水シートを掛けておいても良いのかもしれません。春栽培では、透明マルチを掛けて保温したこともありますが、風でめくれたり、畝の幅ギリギリのサイズなのでマルチが縁の部分から大雨の雨水が大量にしみこんだりして萌芽しなかったことが度々ありました。

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今年は東西に延びた畝の東半分が先に萌芽し、その後、西半分が萌芽。日照時間はほぼ同じ条件なのに何が違うのか?実は、植え付けの溝の深さが東西で異なっていた?とか。1週間ですっかり成長した株はなかなか立派なバランスの良いか株に育っています。秋植えは気温、日照の関係で萌芽後、徒長することが多く、成長して土寄せをしっかりやっても、すぐに株が倒伏に悩まされました。それがある時から秋植えでも株が倒れにくくなりました。原因は?何も意識してやってはいないのですが、倒伏を予防するために、植える時期を8月の末と早くしてみたりもしてみましたが、あまり効果はなく原因がはっきり判っていません。春栽培では倒伏は少ないので、日照不足、気温不足は有力候補です。畝の作り方で春栽培でも高畝にせずに、畝なしのベタ畝栽培にしたとたんに栽培が順調に動き出しました。ベタ畝にした分、土寄せがしやすくはなりましたし、溝も深めに掘るようになりました。畝の土も溝の部分以外もよく耕して土を柔らかくして、水はけを良くし、イモが育つ際に硬い土に当たりにくくすると収量もいくらか増えたように感じます。

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『じゃがいもは土寄せで作れ』と言われるとかで、とにかく土寄せしまくれば良いと短絡的に考えていたのですが、それはすべての場合に当てはまる訳ではないようです。土寄を控えたとたんに良い結果がでたのは事実ですし。つまり、栽培地の土の物理特性なんかに左右されると言うことかもしれません。私の菜園は元々、山だったところを造成して作られた宅地で土はほぼ山土(いわゆる赤土)、真砂土の原料土です。石も砂もたくさんで水はけは割合良いのですが、有機質が皆無でした。そこにバークチップの堆肥を大量に好き込んで畑土を作っています。水もちはある程度良くなりましたが、基本的には水はけが良すぎて乾燥しやすい土質なのです。ですから、田んぼのような粘土質の土ではないですし、高畝を建てないとならないような場所ではありません。さらに、畑の土の量は少ないので土寄せするにも土が不足。だから、ベタ畝にして水分を少しでも枯れにくい畝を作り、溝も深く掘って、さらに土を柔らかくするために大量の堆肥を入れるというのが今のところ勝利の方程式ってやつになってます。今後は土の質もすこしずつ変わってくるのでどうかわかりませんが、野菜によっても畝の作り方も変えないと上手く行かないようです。乾燥がNGな作物はベタ畝に。さつまいものようにとにかく土の量が必要で、乾燥に強いものは高畝にと対応しないと良い結果がえられないのです。

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ちょっと話がそれてしまいましたが、野菜の栽培って、だいたい4つくらいの要素を意識すれば大きな失敗はないように思います。それは、『気温』、『水分』、『日照』、『栄養(肥料、施肥)』です。栽培法としては、作物ごとにこの4つのワードに『管理』と言うことばを付けて作業を進めればよいのではないか?と。このうち、『気温』と『水分』のコントロールは栽培地の自然環境が大きく、人間が変えることは結構、大変だと言うことです。気温はトンネルなどの被覆をする程度しかできません。水分は潅漑設備があればかなり人為的にやれますが、畑の場合ほぼないことが前提なので厳しいと言えます。日照も増やすのは大変ですが、減らすのは出来ないことではありません。最後の栄養。これが最も人為的にどうにかなる項目です。ではどうするかと言うと、最初の2つはベストな栽培期間を見つけると言うことです。私の場合、植え付け時期、タネまき時期が全体の半分くらいで成否を決めると思っています。残りの半分は、苗の状態と栄養(肥料)です。植え付け時期を間違ったら、のこり半分の管理が完璧でもデキは半分、いや、半分以下となります。『いつやるの?』『○○でしょ!』とどこかで聞いたセリフですが、その『○○』の部分が実は一番大切。だから、毎年、何時やったか?をくどいほど記録してる(つもり)です。野菜栽培はスタート時期が決まると、成長スピードのコントロールは至難の技となります。こんなことを言った後で言うのも何ですが、じゃがいもの栽培は以上の4つに『芽掻き』がとても重要な要素です。今回は数を確保したいので、残す芽の数を1株あたり、芽を3つにしました。デカイモが欲しい場合は2つにしてます。春は2つが多いです。

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芽掻きを後は追肥と土寄せです。これは1回目の芽掻き時には必ずセットで行います。追肥と土寄せは春も秋も2回だけ。成長具合を見て時期を決めます。1回目は芽掻きの時期で冒頭の画像くらい育ったとき。2回目は草丈が30cmほどになった時に行います。秋栽培の場合、徒長しやすいので1回目の土寄せは意識して控え目にしています。極論すると土寄せしなくても良いくらいですが、気持ちやっときますくらいの程度です。肥料は植え付け時に使ったものと同じ、じゃがいも専用肥料です。株元にパラパラと撒いて三角ホーで軽く土と混ぜながら土寄せします。肥料は与えすぎると徒長の原因になりますが、足りないとイモの味が悪くなります。元肥の分量にもよりますが、元肥と追肥の合計量で施肥量を決めます。太い充実した芽が揃っていれば質の良いイモが期待できます。

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今回の施肥は画像程度です。パラパラと畝の上に撒いています。元肥の際に開封した肥料ですが、2回目の追肥で全部使い切ってしまうか、少し余るくらいで毎年ちょうど良い感じになっています。秋栽培は春に較べると、スタートダッシュ型にしています。これから11月に向けて気温低下が急激となり、植物も冬支度を始めます。じゃがいもがイモに栄養を蓄えるのは自然の摂理としては、秋に日が長くなり冬を察知して行うので自然の摂理に従っています。

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最後に土寄せして作業終了です。じゃがいもは1回の管理がラクですが、その1回1回が勝負で間違えると致命傷です。考え方によってはなかなか難しいと言えるかもしれません。慣れてしまえば何と言うことはないのですが、慣れるまでには何度かつらい失敗もありましたねぇ。土寄せは1回目と言うこともあり、軽くにしました。溝の深さが20cm近くなので1回目の土寄せはそれほど多くする必要がありません。1段目のイモが付いてさらにその上の位置に2段目のイモが実る頃の時期が2回目の追肥時期です。じゃがいもは、下から上へとイモができて行くので種イモは収穫すると一番下から出てきます。つまり、タネイモの植え付け位置と地上の間の空間(土間)に収穫予定のイモが実ってゆくのです。栽培の後半、最後に近づくほど地上に近い部分にイモが形成されるのです。土寄せが足りないとイモが地上に顔を出してしまいます。日に当たると緑色に変色して、毒性を持つようになりますので栽培の終盤ほど土寄せの重要性が高まりますが、植え付けの深さが十分あれば土寄せの量は少なくはなります。が、かといって、40cmも50cmも深くに植えつけると、それはそれで、萌芽に時間がかかったりと上手く行かない問題が出ます。20cmくらいにして、土寄せは少なく済ませるのが私流です。

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9/28 じゃがいも萌芽 [じゃがいも]

秋植えじゃがいもの萌芽が始まりました。種いもんも植え付けが9/14でしたから萌芽まで2週間だった計算になります。春植えでは、種いもの植え付けから萌芽までが約30日~40日くらいかかりますので、秋植えは早いです。植え付け時期が遅く、種いもの状態が既に萌芽していたことも2週間で萌芽した要因かもしれません。秋植えじゃがいもの品種は、『ニシユタカ』や『デジマ』など、休眠が浅い品種が多く、春植え品種の『ダンシャク』、『メークイン』などは休眠が深いそうです。萌芽が早いのはおそらく品種の特性の違いだと思われます。5mの畝のうち東側の半分が萌芽が始まっています。西側の残り半分はまだ萌芽は確認できていません。じゃがいもは元来、栽培期間が約2ヶ月と非常に短いのが特徴です。秋植えではさらに短期栽培となるので手早い管理作業が成功のコツと言えます。寒くなる季節に向けて栄養を蓄えるという、植物の本能に近い栽培が、秋植え栽培だと思っていますが、実際に栽培してみると春植えの方が収量も品質も高いのは矛盾しますが、過去の経験からこれは事実です。

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じゃがいもの萌芽は、最初に地割れが起きてやがて、緑色の芽が地面の中から顔を出すのですが、この地割れはなかなか迫力があります。植物が土を割ってでてくる様子は他の野菜の発芽でも見慣れていますが、じゃがいもの萌芽は力強さを感じます。秋植え栽培は気温も日照も春栽培に較べるとハンデがあります。徒長して株が倒れたりすることも多く、満足行く栽培ができた記憶があまりありません。天候に恵まれる事。芽かきと土寄せなどの管理作業がタイミング良くできること。収穫は11月頃の予定です。11月と言うともうかなり寒い時期です。気温の低下も急激です。家庭菜園では5mの畝1本で収穫できるじゃがいもはちょっと少ない感じもしますが、これ以上栽培規模を広げると他の冬越し野菜の栽培規模が減ってしまうので悩ましいところです。じゃがいもの栽培は他の野菜と較べると管理作業が少なくてラクなのですが、秋植え栽培は失敗することも多く、運次第と言う部分が多いと言えます。最初に秋植え栽培をした頃は良く失敗しました。何年か失敗を経験して次第にコツを掴み掛けていますが、これで満点!と思えるような域にはまだ達していません。今年について言えば、種いもの植え付け時期がちょっと遅れた感じです。

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じゃがいも畝のすぐ左となりがさつまいもの畝になっています。同じイモですが、さつまいもは10月の中旬頃が収穫です。じゃがいもは年に2回の栽培が可能ですが、さつまいもは年に1度だけ。栽培効率はじゃがいもの方が良いと言う訳です。我が家では、春植えで収穫したじゃがいもは、既にほぼ食べ尽くしているので、秋植えじゃがいもの収穫が待ち遠しいところです。来年は、春植えじゃがいもを増やしたいです。良い栽培結果が得られて、家族の評判が良いとつい、栽培規模を増やしたくなります。気持ちは毎年、揺れ動くのですが、利用可能な土地の広さは限られています。どの野菜にどれだけの広さを割り当てるかは、毎年、頭を悩まされます。これからは単位面積当たりの収量を増やす努力も必要です。今年はかぼちゃが驚くべき結果を叩き出しました。たった、2株で20個近い収穫で驚きました。じゃがいもも種いもの20倍は収穫可能だそうですが、これまでの経験では10倍が精一杯です。20倍への道は険しく感じます。

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9/14 秋じゃが植え付け [じゃがいも]

じゃがいもの植え付けは年に2回。春と秋です。じゃがいもの別名が『二度芋(にどいも)』と呼ばれる理由でもあります。春の植え付け時期は私の菜園では3月初め(3/1)にしています。過去の栽培経験からこの時期がベストだと探り当てました。じゃがいもは種いもを植え付けてから、春の場合は30日ほどかかります。ソメイヨシノが開花する時期までに萌芽するのが良い栽培時期とされているのは本州の積雪のない地域では共通のようです。秋の栽培はこれまでのところ、8月の終わり頃が良いように思えます。9月に入ってから種いもを植え付けるのは今回が初めて。たぶん、時期的に遅いだろうなと思います。ぐずぐずしてたのは自分なので誰のせいにもできないのであります。ただ、本当に8月の終わりがベストなのか?と言うことに関しては実証された訳ではないので、9月に、それも第二週まで遅い時期に植え付けた場合、どうなるのかを試してみると言う実験をしているのだ!と思うことにします。ポジティブ思考だ..。

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秋じゃがいもの品種は私の住む地域では『デジマ』か『ニシユタカ』の2択の様相になってきました。『デジマ』は芋の肉質が『梨』みたいであまり好きではないので、毎年、迷わず『ニシユタカ』です。品種の好みは人それぞれ、流行みたいなものもあるし、地域により人気もマチマチのようです。さつまいもなども関西では『ベニアズマ』、関西では圧倒的に『鳴門金時』です。地域の食文化的なものも反映しているのか、はたまた、企業努力の賜物か?いずれにせよ、家庭菜園であっても、家庭と言う需要者のニーズに応えねば、収穫後の反応が芳しくないと次作のモチベーションが下がってしまうので結局、人気品種を選んでしまうことになります。春栽培のじゃがいもなら我が家では品種は迷うことなく『ダンシャク』の一択状態すが、これは私の広報活動が上手く行ったと言えます。私はホクホク系が好みなので『メークイン』よりも何を言われようが『ダンシャク』しかあり得ないんです。かぼちゃも好みが分かれます。栗かぼちゃと呼ばれる、ホクホクな食感が好きな人(私です)と、水イモのようなしっとりタイプが好きな人に分かれます。品種と言うより、果肉の仕上がり具合と言えるかもしれません。『えびす』などは典型的なホクホク品種のように思えるのですがいかがでしょうか。私は煮物にしたかぼちゃでも食べると喉に詰まりそうになるような粉っぽいのが大好きです。良く言われるところの栗かぼちゃって奴ですね!。種いもも9月の2週頃になると、買ってきてすぐの状態でもこんなに芽が出てきてるんですね。大丈夫か?購入した種苗店の方の話によると、早めに買って、日光浴させると紫色の太っとい芽が出てきて丈夫な樹が育つそうなんです。『浴光催芽』って言われてるものだと思うのですが、いまだに上手にやれた試しがありません。平日昼間にサラリーマンしてる身じゃ、悠長にじゃがいもの日光浴なんてやってられません。急に雨が降り出したりしたらもう即アウトですからね。

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実は、植え付け作業は9/13(土)の朝から始めたのですが、肥料が足りないことに気づき作業を中断してました。このところお気に入りの肥料があって、使い始めた頃は春植えのじゃがいも栽培だけに使用してたんですが、今年からさつまいもにも試しています。一袋買っておけば1年もったのですが、そんなこと忘れてました。9/13は午後から釣りに出掛ける予定だったので、肥料の購入と植え付け作業は9/14に延期です。その間、植え付け溝を丸1日外気に晒して、湿気抜きをした形になりました。実証された訳ではありませんが、じゃがいもの種いもの植え付け時は畝の土はできるだけ乾燥していた方が良いように思います。湿気があると病害のリスクが高まります。春植えでもやはり土が乾燥するように努めています。雨天の翌日や植え付けた後に天候が崩れそうな時はできるだけ避ける方が賢明と言う気がします。それにしてもこの芋専用肥料はなかなかスグレモノです。チッソ(N)とリン酸(P)、カリ(K)の比率がカリ比率の高いいわゆる芋専用肥料なのですが、できた芋の味がなぜか非常に良いと言う不思議な肥料です。菜園の土との相性が良いだけなのかもしれませんが、それだけではこんなに味までは良くはならないように思えます。カリ(K)が多いのは芋肥料としては当然としても、味が良くなるのは、リン酸(P)たっぷりと言うのがどうも秘密のような気がします。芽掻き後に、熔リンを追肥してちょっといたずらしてみることにしましょう。きっと私好みのコクコクとしたのど越しの味わいのする栗いもができるような気がします。

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じゃがいもの植え付けをする際に毎回、迷うのが溝の深さです。溝の深さが浅いと当然、萌芽まで少ない日数となり、深いと日数が増えます。と言っても2日~3日から長くても1週間くらいの違いだと思います。自分が思うに今回は遅い時期の植え付けなので浅めにした方が良いとも考えることができるのですが、溝の深さはイモの収穫量にも影響します。イモは種イモから見て地上に近い部分、つまり『上』に実ります。深いと土寄せが少なくて済むのです。特に、秋植えの場合は、今のところ理由は判りませんが樹が徒長気味になり土寄せが多いと倒伏してしまう危険が高まります。土寄せを少なくしつつ、収量を増やすには溝を深くするのが正解なのではないか?と言うのが現時点での私の判断です。春植えでも畝を低くしてほとんどベタ畝と言うか畝なし状態にして、樹が育ってから後にたっぷりと土寄せするようになってから樹の生育も収量も良くなりました。画像では30cmの深さのように見えますが、溝を掘った土を溝の脇に積み上げているので実際には20cmくらいの深さです。20cmでも最近の栽培範囲では深い溝の部類と言えます。

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種イモ同士の間隔は30cmを基準としています。5m畝分の種イモとして14個~15個購入しましたが、畝が5mより少し長かったようです。間隔を35cm~40cmにしました。撮影用に測量用のロッドを購入して持っていますが、1本あるととても便利です。ロッドがなくても移植ごての長さが30cmだとか、自分の長靴のサイズを知っていればだいたい30cmは長靴で踏んでプラス5cmくらいで歩きながらでも種イモを置いて行けばムラなく種イモの間隔を効率良く測定することも可能です。この畝の場所の前作はいちごなので株の根の残りがかなり大量に残っているようです。秋まきのじゃがいもは種イモを切断せずに丸ごと植えつけますが、これは土中温度が夏のなごりでまだ高いので腐敗を防ぐ理由と言われています。春植えの場合は土中温度も秋に較べると低くて10℃以上になってから植え付けます。私は春でも丸ごと植えつけます。切断して植えるより種イモ代がかかりますが、栽培規模が5m畝1本や2本程度ならそんなに金額的に大きな差はありませんし、数多く芽を出させてから1本~2本に芽掻きすると芽が大きくなるのに必要な種イモの栄養がたっぷりと残るので栄養不足を防ぐことができ、茎の太い芽を育てることができます。充実した芽が育つと言うことは、良いイモが育つ前提条件でもあり、芽掻きが少々、大変ですが春でも丸ごと植えしています。よりたくさんの芽から良い芽を選抜できるという贅沢な栽培ができます。

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種イモと種イモの間には完熟牛糞堆肥を両手で握って一握り(ごはん茶碗1杯分くらいの容積)を置いて、その上にじゃがいも肥料を片手で軽く一握り弱ほど置いています。牛糞堆肥はEM菌入りとなっていて頼もしい感じがします。これから肥料をEM菌で発酵させる形になるのですが、萌芽が完了した頃には畝の土全面にEM菌で発酵していることでしょう。なかなか贅沢なじゃがいも栽培ですが、家庭菜園ですからコストより品質最優先です。安全でおいしい野菜を手に入れると思えばこんな事くらい本当に安いものだと思います。ちなみに、この肥料が450円、完全牛ふん堆肥は40Lで380円でした。1畝分でも使ったのは肥料が1/3くらい、堆肥は1/5くらいです。牛ふん堆肥はにおいが少ないとアピールしていますが、私には完全に無臭に思えました。臭いとは関係ありませんが、この日の夕方はやたら蚊がブンブン飛び回り往生しました。このところ、世間は蚊が媒介するデング熱騒ぎでちょっと神経質ですが、ものすごい量の蚊が飛び回っていました。なんだかコワイですわ。

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牛ふん堆肥や肥料が種イモと直接触れないように、牛ふんと肥料の部分に先に土を掛けます。この部分が土で隠れたことを確認した後、溝の全面に土を掛けて畝の表面をレーキで均します。できるだけ畝の表面が平らになるように均しました。種イモを置いた位置にロープを張って萌芽するまでの目印にします。今回は左隣の畝がさつまいもで右隣がだいこんです。さつまいもは10月10日の体育の日が収穫予定日なのであと1ヶ月。じゃがいもが萌芽した頃なのでさつまいのの収穫作業時にじゃがいもの芽を踏んづけないように注意です。時期的に遅れてしまった感のあるじゃがいもの植え付け作業ですが、やれるだけの事はやったので後は結果を見て来年以降の栽培に活かそうと思います。

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4/6 じゃがいも萌芽 [じゃがいも]

家庭菜園の入門にふさわしい野菜のひとつだと思うところのじゃがいもです。実は育てるのがかなり簡単な野菜です。掘る→埋める→芽かき→土寄せと5段階の作業で収穫できます。2月の末か3月初の植え付けでソメイヨシノの咲く頃に萌芽します。今年は4月になっても朝夕低温の日が多いので萌芽はしてもその後の育ちが心配です。遅霜の心配もありますが、そこは彼ら野菜の本能を信じることにしましょう。いくら家庭菜園と言えど、今さらトンネル掛けたりもないでしょうから。

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今年は2畝栽培はせず、広めの1畝に2条植えしました。ところが今のところですが片方の奥に5個くらい種イモが萌芽していません。こう言うケースはまず最終的に萌芽しないことが多いのですが、原因は思い当たる部分があります。毎年、地温を上げるために植え付け後に透明マルチを張りますが、大雨の後マルチがめくれていたことがあり掛けなおしました。ちょうどめくれた部分が萌芽していません。おそらく、雨水がめくれた部分に集中的に流れ込んで種イモが水に漬かり腐ったと思われます。畝幅が広かったこともあり、透明マルチを掛けるのであればケチケチしないでスッポリと畝全体を覆うようにした方が良いでしょう。何なら2枚使っても良いくらいです。これは教訓ですね。来年は忘れないようにしましょう。透明マルチは来年から取りやめた方が良いかもしれません。地温は確かに上がりますが、萌芽時期はそれほど変わらない気もします。一度、比較してみるのも良いかもしれません。

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3/2 じゃがいも植え付け [じゃがいも]

私の1年の菜園ライフの最初の植え付けは毎年、じゃがいもの種イモ植え付けです。数年前までは植え付け時期をあれこれ試して2月の初め頃から植え付けを試したりもしましたが、今では2月の末から3月初めに落ち着きました。2月の初めに植え付けをしても収穫ができないことはないのですが、結局、収穫時期は3月に植え付けたものと大して変わりません。早く植えつけをしたから、収量が増える訳でもないので、寒い時期におおきなリスクを負ってまで植えつける理由がないと言うのが今の時期に落ち着いた理由です。ただし、3月くらいから菜種梅雨と言う雨の日が多くなります。これは植え付けにはやっかいです。1週間のうち週末しか作業ができない身の上では、ジャストの時期に雨に降られると1週間遅れることになります。1週間なら良いですが、2週間連続で雨と言うこともありえます。土が乾いている方がじゃがいもの萌芽には良いので、ここはタイミングの取り方が重要となります。

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植えつける品種にもあれこれと挑戦してみましたが、今年は『ダンシャク』一本に絞ることにしました。メークインやホッカイコガネ、とうや、インカのめざめ等も栽培してみましたが味の好みが決定打でした。種イモの手に入りやすさも重要です。ここ数年、ホームセンターでの種イモの販売量はスゴイと感じます。品種も量も力を入れているようです。じゃがいも栽培は家庭菜園の入門に手ごろですし、手間もかかりません。肥料なんかも同時に販売できるので商品をしてはかなりオイシイのかもしれません。ただ、これも私はホームセンターでは種イモは購入しないことにしています。昔ながらの種苗店で購入した種イモの方がなぜか栽培結果が良いのです。たまたまかもしれませんが、不思議なものです。特に肥料は家庭菜園用に開発されたものは使いません。種イモ以上に肥料はプロ用?の方が差が大きいように思います。種イモにしても肥料にしても、プロ用も家庭菜園用もそれほど値段が変わる訳ではありません。なら、プロの農家用を使った方がお得な感じがします。種イモに関してはプロ用も家庭菜園用も出荷された時点では同じ品質だと思いますが、おそらく違いは店頭に並んでからの保管方法だと思います。プロの種苗店ではきちんと温度、湿度管理に気を遣っているので品質の劣化は少ないように思います。ホームセンターでもきちんと商品管理をしているところでは問題ないと思いますが、陳列状況を見ていると店内の暖房の効いた場所に1日中陳列されていたり、雪のちらつく中でも戸外に放置、夜間は屋内で防寒してるのかな?などと『どうかな?』と不安になる要素が多いのも事実。小さなことですがこの辺りが違いと言えるのではないでしょうか?同じことが、購入時期に関しても言えます。近頃はホームセンタでは、お正月か暮れにも種イモが店頭に並んでいます。慌てて購入して植え付け時期まで正しく保管できるでしょうか?買ったは良い屋外の物置に入れっぱなしだったりとあまり褒められたことではありません。氷点下とは言わないまでの10℃を切る気温に晒すことは良くありません。私はプロに保管してもらった種イモを植え付け時期の直前に購入してすぐ植え付けするのが一番だと考えています。

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今年は3kgの種イモを購入。できるだけ大きなイモを選んで購入しています。これも袋に入って選べないホームセンター物を買わない理由です。一般的には秋は切らずに丸ごと植えますが、春は種イモを切断して植えつけるのが定石と言われています。私は春も切らずに植えつけています。過去に切って植えつけたこともありましたが、なぜか充実した芽が少ないように思います。丸ごと植え付けると芽がやたらたくさん出てきますが、ここでしっかりと芽掻きをすることが重要です。たくさんでた芽から一番良いものとその次の2つだけを残してすべて掻き取ります。収穫する際に、種イモはほとんどしぼまずに残っているものも多いので、種イモを切って植えたから栄養が足りなくなるということはないと思うのですが、出る芽の絶対数が少ないと、しっかりした芽を残す確率が低くなるのは事実でしょう。中には不発の株も毎年、1つや2つは発生します。また、種イモを切った場合、切り口から病原菌が入り込み、腐敗するリスクも高まります。丸ごと植えた場合は種イモが腐敗するリスクは非常に低くなります。切った方が少ない種イモで栽培できますが、家庭菜園でせいぜい、5m~6mの畝が1本か2本程度ならそれほどコストを気にする必要があるでしょうか?それより、僅かな植え付け株数のうち欠株がでた方が損失の痛手は大きいように思います。

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今年、あらたに栽培方法で変えた点は畝のつくり方です。これまでは畝幅が70cm~80cmくらいに1列の植え付けでしtた。これではスペース効率が悪く、2本、3本の畝が必要となります。収穫時にイモの付き方を観察すると種イモの間隔は溝の中では30cmほどでも十分育っています。だったら、列の幅も30cmあれば十分育つのではないかと考えました。昨年、さつまいもを栽培した幅90cmの広めの畝なので2列の溝を掘って栽培してみようと思い立ちました。これでダメならまた、来年から、いや、秋の植え付け分から元に戻せば良いだろうと。今回の植え付け畝は幅90cmに長さが6mあります。種イモの購入数は21個(測り売りで3kgちょうど)です。1列に10個の種イモを等間隔に置いて行くので、計算上は種イモの間隔は30cmとなります。2列植えですが、種イモの置き方は千鳥にし、でできるだけ列間の株のスペースを確保することにしました。3kgの種イモなので、例年の標準収量である種イモの10倍となる30kgが収穫目標です。

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植え付け方法としては例年通りクワの幅で15cmほどの深さの溝を掘って種イモを芽を上にして置き、種イモの間に堆肥を置きます。堆肥の量は両手ですくった量を一箇所に置きます。昨年までは牛フン堆肥を入れていましたが、今年は牛フン堆肥を買い忘れてしまい、チップ堆肥の通したものを使いました。この堆肥は地元の自治体で販売しているもので、街路樹などで剪定して回収したものを積み上げて堆肥化したものですが、5mmほどの目の通しでふるってあり真っ黒になるまで発酵が済んだものです。牛フン堆肥ほど力強くはないかもしれませんが純植物性ですので安心できます。使った量も例年の倍以上ですが、これは畝の土の有機質が少ないと感じたからです。しかし、その分、土壌がアルカリ性に傾き過ぎる心配がありません。そうか病などのリスクも低下することが期待できます。

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堆肥の上にはじゃがいも専用肥料を一握りづつ置いて行きます。この肥料はずっと利用しているものですが、イモの味に大いに良い影響があるように感じます。いわゆる有機肥料ではありません。できることなら有機肥料100%で栽培したいところですが、要所で効果的に化成肥料を使うことでも安全な野菜を栽培することは可能だと考えています。これまでの栽培で気づいたことですが、じゃがいも栽培では土の質もさることながら、土の柔らかさが重要に感じました。フカフカの土で栽培することが他の作物の栽培に較べると大きい要因のようです。しかしながら、この畝の土は堆肥の投入量が少なく、過去に真砂土を大量に投入しています。真砂土は水分を吸収すると堅く締ります。じゃがいも栽培には大敵です。

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種イモ丸ごと植え付けですが、畝の土が週末からの雨が完全に乾き切ってはおらず、湿った状態が続いています。土の中で過剰な湿気があると言うことは、このまま気温上昇となると雑菌の繁殖に傾きます。リスク低下の効果があるかどうかはわかりませんが、モンモリロナイト入りのベントナイト土壌改良剤を種イモにまぶすことにしました。昨年までは、じゃがいもシリカを使っていましたが、これも今年は買い漏らしで代用品として成分がほぼ同じものを使用しました。代用が効いたかどうかは今は判断できません。収穫時にその答えが出ます。今年は準備不足が多いですね。まあ、いろいろと試せる良い機会と思うことにしましょう。

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後は溝を土で埋め戻して表面を均して植え付け作業が終わりに近づきます。埋め戻しの作業はクワを使って始めましたが、土が水を含んでいて思いの他重く途中から長靴を履いた足で土を溝に埋め戻すことにしました。このような作業には足クワが非常に便利です。思ったとおりの場所に思ったとおりの土の量をソフトに動かすことが簡単にできます。道具も身体も総動員で作業します。横着でかつ柔軟な発想で農作業は行っています。土を埋め戻すと種イモを埋めた場所がわかりづらくなります。種イモを埋めた場所の真上にロープを張って目印にしました。これは種イモが萌芽するまでそのままにします。萌芽した際、種イモの埋めた場所からどのくらいズレているかも判りやすくなります。他の雑草の芽との区別も付きやすくなります。何よりも萌芽そのものを探す際の目印となります。埋め戻し作業が終わったら、レーキで表面を平らに均します。レーキでは完全に平らにするのは無理なので、塩ビのパイプでさらに平らにします。できるだけ平らにしておかないとこの後、透明マルチを張った時に窪みに雨水や夜露が溜まります。

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透明マルチを張って作業終了です。今年は植え付けタイミングは適期ですが、土が完全には乾いていなかったり、この後、まだ寒の戻りがあるようですし、理想的な状態とは行きませんでした。野菜の栽培と言うのは自然との折り合いがつかないと上手くは行きません。これもまた自然のうちのひとつです。後は種イモのご機嫌とがんばりを祈ることにしましょう。2列植えが功を奏することを楽しみにしています。目標の収量実現とイモのサイズ、味も含めて思ったものが栽培できればと思います。

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11/9 秋じゃが収穫 [じゃがいも]

じゃがいもは春と秋2度収穫できる野菜です。春の収穫は2月の終わりから3月の初めに植え付けた種イモから、秋じゃがは9月の初めに植え付けたものから収穫します。今年の秋収穫のじゃがいもは9/1に種イモを植え付けました。秋栽培は張る栽培に較べると収量が少しだけ数なくなります。なぜだか理由はわかりませんが、毎年、そのような結果となります。不思議なものでじゃがいもは栽培をはじめて5年目にとなりますが、年々、デキが良くなっています。春も秋も同様に良くなっています。栽培に慣れてきたのでしょうか。どうすれば良いじゃがいもが栽培できるのかが、判ってきたからかもしれません。家庭菜園では栽培規模もたかが知れています。ホンネを言えば現状の2倍、3倍の量を栽培したいところですが残念ながらスペースに限りがあるのでなかなかできないでいます。じゃがいもの栽培は植え付けた後は、あまり手間がかかりません芽掻きと土寄せするくらいで2ヶ月か3ヶ月で収穫できます。それに採れたての新じゃがはおいいしんです。自家製のじゃがいもを食べると普段スーパーや生協で買ったじゃがいもが食べられなくなってしまいます。

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秋の栽培品種は春とは違って限られています。種イモとして売られている品種が限られているだけなので大した理由はないのだと思うのです。春栽培では『メークイン』や『ダンシャク』などのおなじみの品種の種イモが売られていますが、秋じゃが用は『デジマ』とその系統である『ニシユタカ』などに限られています。これらの品種は休眠期間が短い品種らしく秋栽培にはこの休眠期間の短い品種が使われているようです。ただ、食べてみると圧倒的に『ダンシャク』がおいしい。味は個人の好みにもよりますが、やっぱり『ダンシャク』が何と言ってもうまい!。秋も『ダンシャク』が作れないかなと思います。今年は春に栽培した『ダンシャク』の掘り残しから自然に芽がでてきたので、そのまま放置して様子を見ることにしました。人間が手を加えることなく放置したので萌芽時期も自然のままです。これでもそこそこの大きさのイモが収穫できました。味はまだ食べてないので判りません。味が良かったら来年は秋栽培にも『ダンシャク』ですね。採れたイモは5kgありました。5m畝1本で確か植えた種イモは13個だったように記憶しています。春の収穫量には及びませんが、春よりもツブが大きいしまずまずのデキでした。樹は春栽培は茎も太くて、自立してがっちりとしていますが、秋は茎が細く、なよっとして倒れそうになり一部は地面を這うような樹形になってしまいました。

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そしてこれが11/24に収穫した春栽培の収穫漏れしたイモから自然に育ったじゃがいもです。イモの大きさは秋栽培で育てたイモに較べたら小さめですが本来春に採れたイモと較べたらそれほど見劣りしません。何より肥料なし、土寄せなしで育ったことを考えると十分です。自然に季節を感じて育ったイモは9/1に植え付けたものと較べると全体的に育ちが遅い感じがします。それでも9/1に植え付けた方がデキが良いと言うことは、人間が判断した時期に植え付けた方が正解と言う結論で良いと思います。野菜の栽培は地域により気候や土壌の特性が違うので標準的な栽培暦が最適とは限りません。私の住む地域はいわゆる中間地ですが、標高が数百メートルある山間なので夜昼の温度差が結構あったり、春先に暖かくなる時期がちょっと遅かったり、その割には盛夏の気温が高かったりと微妙に個性があります。最高気温が1℃違うだけでも、1週間気温変化が違うだけでも、日照時間や雨の日数が1日違うだけでも生育は異なると思います。植物の栽培と言うのは本当にデリケートなものです。

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10/12 土寄せ [じゃがいも]

短期決戦型作物の代表でもあるじゃがいもの土寄せ作業をしました。9/1に種いもの植え付けをしましたが、約1ヶ月で草丈が30cmほどに成長しています。そろそろ土寄せが必要な頃となりました。今年の春植え栽培は大成功で、収穫したじゃがいもの評判が良く、おししい、おいしいと手放しの賛辞が続いています。毎回、他の作物もこれだけ褒めてもらうえるくらいのデキだと気分がよろしいのですが、なかなか毎回は厳しいです。他の作物もとなるともっとね。自然が相手で、素人のサラリーマンがたまの休みに気まぐれ?気味にやってる家庭菜園ですから、そうプロのようにとは行きません。そんなぐうたら栽培でも結構、良い結果がでるのがじゃがいもと言う作物です。家庭菜園を始めた頃は土が畑と呼べるシロモノではなかったので地面の中で育てる作物はかなり苦労しました。せっせと毎作チップ堆肥を運んで3年もしたころ、ようやく土の中でできる野菜もそれなりのモノが育つようになってきました。それでも、水が大量に必要なサトイモなんかはまだまったくダメです。

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好評だった春栽培のじゃがいもは『ダンシャク』と『ホッカイコガネ』の2品種でした。特に、『ホッカイコガネ』が好評でして、まあ、人の好みもあるのでタマタマ好みのスイートスポットに入っただけかもしれません。『ホッカイコガネ』は、フライドポテトにするとおいしい品種で、巷のウワサによると某巨大ハンバーガーチェーンの"ポテト"と呼ばれるフライドポテトはこの品種を使っているらしいとの事です。今年の種いもの調達は『ダンシャク』が地元の種苗店から購入。『ホッカイコガネ』は近所のホームセンターで購入しました。『ホッカイコガネ』の種イモは種苗店ではあまりみかけません。種イモの品質は種苗店のような専門店で購入した方が店頭管理も行き届いていて品質が信頼できます。実際に、栽培結果にも差が出ることを確認済みです。秋植え品種はデジマ系の『ニシユタカ』。個人的にはホクホク感があって大好きな品種なのですが、家庭内ではそれほど人気はありません。来年は秋も『ホッカイコガネ』を栽培してみようかしらねぇ。春に収穫したイモを物置で保存しておくと夏頃には芽がたくさん出てきているようですから。植えたら収穫できるかもしれませんね。何事も潜入感、思い込みは捨ててやってみるのが一番かもしれません。さて、この画像は土寄せする前のものですが、畝のあちこちに雑草が生え始めています。土寄せと同時に雑草取りもやってしまいましょう。

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作業としては一旦、土寄せを終えたのですが追肥することをすっかり忘れていたので慌てて土寄せした土を手で元に戻すと言う前代未聞?(ちょくちょくやらかしてます)の顛末でした。土寄せも最初の頃は失敗も多くてなかなか、上手には行きませんでした。結論から言えば、土寄せは私の栽培スタイルだったらそれほど本格的にやる必要はありません。理由は種イモの植え付けに十分な深さで行っているからです。もちろんそれでも、まったく土寄せしないと緑イモが数個できるほどなのでまったく不要とは言いませんが、逆に本格的に土寄せしてしまうと徒長の原因になって、樹が倒伏してしまうリスクがあるからです。がっちりとした太くで丈夫な樹を育てればイモも大きくて数多く実ります。ヘタに土寄せするとそれも台無しとなってしまいます。これまで失敗したもは土寄せのタイミングが早すぎ、多すぎと言うものでした。土寄せは樹の成長具合に合わせて何度かに分けて行うのが良いように思います。今回の土寄せの具合はちょっと寄せ過ぎたかな?と思うくらいです。肥料は実績のある専用肥料を使いました。

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肥料の量も毎回、悩むところです。少なすぎても、多すぎても不都合なことになってしまうのでこれがなかなか難しいのです。今年のじゃがいもは背丈こそ栽培期間の割りにはありますが、茎の太さが思ったほどありません。もっとがっちりとした姿に育ってくれるとうれしいのですがちょっと不満が残りますが、それでもまあ立派に育った方だとは思います。10月と言うのに日中30℃を越える陽気なので植物からするとまだ夏?と言う感じでしょう。気温低下で冬支度しなきゃとはとても思わないでしょうから、これからが期待の時期ですが、それが来る前に老化してしまうかもしれません。じゃがいもは本来、冬に向かって冬越しのために、イモにデンプンを蓄積させる育て方が生理に叶っていると考えています。暑過ぎる秋はちょっとね。肥料は悩みながらもこんなもんかな程度の量を投入。土寄せをやり直しながら肥料を土に良く混ぜておきました。

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