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5/5 大長なす定植 [長なす]

なすの定植作業を終えました。定番の水なすと大長なすの2品種の栽培です。今年の栽培方針で例年と異なる点は、非マルチ栽培への挑戦です。過去に一度だけ、意図せずにマルチなし栽培をしたことがありました。梅雨明けから夏くらいまではマルチ栽培との差はそれほど目立って差異はなかったのですが、更新剪定後の秋以降が非常に良い結果で驚いた体験をしました。水なすは毎年、梅雨明けまでの収穫で、気温が高くなると収穫自体が不可能となり終了しています。高温、水枯れ対策としてマルチ栽培を止めてみると言う非マルチ栽培を試してみることにしました。元来、マルチ栽培している意味づけが希薄だったので、漠然と畝の水分の蒸散防止ができるから良いのではないか程度の発想でした。マルチをしないならどうするのか?正確には非マルチ栽培と言うよりは非ポリマルチ栽培と言うことなので、マルチをまったくしないと言う訳ではありません。雑草の干したものや、今回では収穫を終えたまねぎの葉や茎をマルチフィルムの代わりに畝の上に並べました。

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今年のなす栽培は早生たまねぎ栽培畝の後作です。早生たまねぎはマルチ栽培でしたので畝の土のボリューム感は失われていません。根がしっかりと張っていて収穫後も畝の中に根がたくさん残っています。普通なら前作の作物の根が残っているのは成育の阻害要因と考えるところですが、たまねぎの場合はむしろ好都合と考えています。過去にもたまねぎ栽培の後作になす栽培をした経験がありますが良い記憶しかありません。逆になすの後作は色々と気を遣う部分があります。なす科の作物が多いので、なす科の作物の連作にならないように考える必要があります。春のこの時期に植え付け作業が多いのですが、その意味ではたまねぎ栽培は後作を選ばないという意味から重宝します。栽培時に元肥えをしっかりと投入しているので、残った肥料分も活用できます。

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今回、マルチ材代わりに雑草の干したものを使いましたが、雑草取りは時間のかかる手間の多いウンザリする作業なのですが、だからと言って畝の上に置くとなるとかなり大量な分量が必要なことが判ります。あれだけ生え放題な雑草と思いきや、乾燥するとボリュームは激減。コンパクトな量になってしまいます。むしろ、収穫直後でまだ乾燥の進んでいないたまねぎ葉や根の方がボリューミーです。たまねぎの根なんかはかなりボリュームがありました。たまねぎ自体は害虫を寄せ付けない、害虫たちが嫌がる成分を発しているようで天然の防虫剤です。殺菌効果も期待できそうで病気の予防もありそうです。今年はじめての試みなのでどの程度の効果があるかはまだ判りません。ポリマルチよりは透水性もあるし、追肥時の一時撤去、復元も簡単です。植え付け後、活着後のタイミングを見計らって追肥作業も簡単にできそうです。マルチ材の追加はこまめに行う必要はありそうです。乾燥しているとは言え、雑草なので種はいっぱいあるでしょうから、畝の上に雑草の種まきをしているようなものです。そのうち雑草の芽が一斉に出てくるリスクは覚悟しなくてはなりません。未分解の枝などの堆肥があると理想的ですが、今のところ調達が厳しいです。いや、思い出しました。庭木の剪定くずがありました。活用できるかもしれません。

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なす苗自体は例年通り、購入後はポットサイズを上げて植替えを済ませており、自宅室内でほぼ3週間養生したので苗のサイズが大きくなっています。いわゆる大苗といわれるサイズの苗を畝に定植しています。このやり方の方がシーズンを通じての成育を考慮するとアドバンテージがあると考えています。ポリマルチを使わなくなったのと、定植仕様は今年は株間を変えました。例年は株間50cmでしたが、今年は80cmに広げました。スペースの関係で1本でも株数を増やしたいところなのですが、やはり50cmだと株が枝葉を伸ばす栽培後半になると隣の株の葉とこすれ合うようになり、ひどい場合は枝が絡みあい、日当たりも悪くなります。ひいては、土壌の水分、栄養も奪い合いとなり良くないことの方が多くなっているのではと言う思いがありました。株間を広げることでどの程度メリットが顕在化するか今から楽しみなところです。

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畝の奥に2株ほど水なすも定植しました。肥料は定植時には入れていませんので、タイミングを見計らって肥料を入れることになります。肥料喰いの別名のある作物の『なす』ですから、きちんと肥料は入れる必要があります。たまたま、肥料の買い置きが切れてしまい、ゴールデンウィーク中で買いに走ることもしなかったこともあるのですが、このような栽培方法でどんな結果が出るかも見る機会にしたいと思います。結果が良ければもうけモノです。菜園を始めてからずっと、ある意味、伝統的な栽培方法を避けてきたこともあり10年近く経った今、ようやく伝統農法を試みようとしています。ポリマルチ栽培を今より減らせればゴミが減るのはありがたいです。ピーマンや万願寺とうがらしなど暑いの大好き野菜はポリマルチは必須ですが、『なす』だったらポリマルチなし栽培でもなんとかやり切れるのではないかと言う見立てをしています。

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